おはようございます。女性起業家専門アドバイサーの山崎恵美子です。
「飢饉普請」という言葉をご存知ですか?
聞きなれない言葉ですよね。
先日読んだ本に書いてあったので気になり、記録しておこうと思います。
「飢饉普請」とは、「災害や悪天候などで飢饉が訪れ、村の経済がマヒしてしまったときに村の資産家が行う自宅の改築」のことです。
ざっくりいうと「私的(公共)事業」の事なんですね。
災害などで収入を得るための仕事がない時に、お金持ちの家が自宅を改築をすることで仕事と金銭を提供するのです。
であればなにもわざわざ改築して働かせなくとも、その分の金銭なりを寄付すればよいのでは?と考えがちです。
でも違うのです。
寄付=施しを受けるということは、何かしらその人の自尊心を少なからず傷つけることになる、と考えるからです。
生活にダメージを負い、苦しくとも上を向いて困難を乗り越えて生きていかねばならない非常時には、それは致命的と思われるからです。
まさに「創業」です。
お金=資産を持つということは、そこまで考えが及ぶ器のある人間でなくてはならないということでしょうか。なかなか難しいですが。
そして改めて、起業することによって「社会に仕事を創り出す」ということは、とても価値のあることだと強く思いました。